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Community Building Youth Leadership Program

Community Building Youth Leadership Program

モンゴルでの合同調査研修

2010年からZorig Foundation と共同で、「CBYLプログラム(Community BuildingYouth Leadership Program)」を立ち上げます。プログラムではウランバートル市内のダンバダルジャー(Dambaadarja)地区にある53番学校(#58 School)の高校生とともにコミュニティーづくりを始めます。

プロジェクト概要

現在、モンゴルでは急速な市場経済化を背景とした、首都ウランバートルへの人口流入が増加しています。首都の人口が100万人を越え、急速な都市化が進む一方で、都市周辺部に「ゲル地区」と呼ばれるインフラ設備の整っていない居住地の拡大が進み、環境・衛生面をはじめとする様々な都市問題が発生しています。

関西学院大学上野研究室では、2006年から毎年夏に実施してきたモンゴル研修の中で、特にこの「ゲル地区」における都市問題に注目し、いくつかの調査研究を実施してきました。中でも2009年の調査では、「ゲル地区」の中に位置する第58番学校で学校の生徒たちの生活圏についての調査を行い、子どもたち自身を「ゲル地区」におけるコミュニティづくりの主役として位置づけることができる可能性を見出すことができました。

こうした上野研究室の研修成果をもとにUCRCAでは、2010年から現地NPO・NGOのZorig Foundationと共同で、若い高校生のコミュニティ・リーダー育成を通じたコミュニティ強化を目的とするCBYLプログラムを開始します。 本プログラムは、Zorig Foundation職員のBadruun Gardi氏のアイディアにより、9月に第58番学校内に設立されるCBYLクラブの活動を通して進行していきます。コミュニティづくりの対象は学校周辺のダンバダルジャ(Dambadarjaa)地区で、クラブ活動として行うプロジェクトの内容は、クラブの高校生とUCRCAの研究メンバーである上野研究室の大学生との間のインターネット回線を駆使したコミュニケーションを通して構築されます。この中でUCRCAは、コミュニティの問題解決に役立つ情報や、コミュニティ形成に役立つツールを、高校生にも理解しやすいレクチャの形にまとめ、提供していきます。 本プログラムでは、クラブ活動で特に優秀な貢献をした高校生に対し、モンゴルの大学への進学を助成する奨学金を与えます。本プログラムのコミュニティづくりへの参加を通して、一人でも多くの高校生たちに自立的民主的市民としての意識を育くみ、コミュニティにダイナミックなプロセスを作り出していくことが、10年後、20年後のモンゴルや世界のよき未来を切り開いていくと私たちは考えています。