UCRCAは 関西学院大学 総合政策学部 上野研究室 により取り組まれてきた「海外研修旅行:モンゴル研修」と共同し、モンゴルプロジェクトを推進しています。 上野研究室は2006年よりモンゴル共和国の首都である、ウランバートル市の住宅・都市問題の調査研究に取り組んできました。 主要な活動は毎年1回(2009年度は2回)の研修旅行です。 研修の最も基本的な目的は、学生時代に、海外を見ること、特に経済発展を不可欠とする途上国、移行国の現状に触れ、見、聴き、歩き、考える、契機と経験を持つことにあります。
研究室での継承を意図し、継続的に関わることから、当面1国を選び、その関与を通じて、学生に、「自己の行動」、「社会・世界との関わり方」を学ぶ基盤としてきました。 できれば多くの国々に行くことが望ましいのですが、大学での学部研究室としての限られた条件のもとで、研究室としては教授の過去のつながりから、「一国:モンゴル」をフィールド実習の対象として選びました。
モンゴル国の都市住宅問題、貧困問題の解決に動いている多くの国際機関、日本をはじめとする他の援助国の活動をフォローし、援助の最前線を知ること、NPO/NGOの活動を知ること、具体的な問題地区(ゲル地区)を取り上げ、コミュニティー調査を行いつつ、研究室独自の関係とネットワークの構築を図ってきました。(モンゴル研修報告書を参照してください)
この継続的研修の結果、本年度は当研究室とゾーリック財団(Zorig Foundation現地有数のNPO財団)との共同事業としてゲル地区の高校にリーダーシップを育むクラブ活動を作ります。(Community Building Youth Leadership Program: CBYLP)これはコミュニティー開発のための画期的な手法となると考えています。
UCRCAのモンゴルとの関わりについては、モンゴルプロジェクトを開いていただきたい。また、モンゴルに関与する過程については、拙稿「モンゴル研修旅行を終えるにあたって、Mongolia Study/Training Tour 2006-2012」、「上野真城子関西学院大学総合政策学部最終講義」にも触れているので、参照願いたい。
日蒙経済連携協定(Economic Partnership Agreement, EPA)が締結に向けて大概の合意が形成がされたという。
両政府の長い交渉の成果と思う。ただUCRCAが望んでいた、看護師介護士等医療福祉分野での人材の養成と授受は結局含まれなかったのは残念である。
ではこのモンゴルはどんな国なのだろうか。モンゴル国、特に首都ウランバートルは、資源国としての
成長の希望と同時に、都市住宅、環境医療福祉など、多くの問題が山積する。EPAで関心を強くしたモンゴルの姿を、UCRCAの長い交流をもとにモンゴル理解のためのプレゼンテーションを掲載する。
モンゴルは今、大きな岐路に直面している。
今年後半はグローバルな経済変動と、環境問題との影響を受けて、大きな岐路を迎えると考えられる。
その全貌は予測できないが、変貌する社会を、NPOセクターと市民社会の概要を通して考察する。
大阪大学のNPO研究情報センター出版「世界の市民社会」のオリジナルである。
関西学院大学総合政策学部上野研究室 2006 年度研究演習 (School of Policy Studies, Kwansei Gakuin University)
上野研究室は今年度モンゴル研修旅行を行いました。その報告書をここにまとめます。