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アリス・リブリン デモクラシーへの貢献 2.


Gene Steuerle の思い出から。(The Government We Deserve, 2019/7/1.)

6月21日、ワシントンでアリスリブリンの人生をたたえる、家族と友人の集いがあった。

ワシントンの公共政策のコミュニティーが一同に会した。その一部を載せる。

アリスリブリンは近年において最も偉大なパブリック・サーバントのひとりであった。私はとても感嘆・敬服していたので、一度彼女に言ったことがある。もしあなたが、大統領選挙に出馬するなら、私は職を捨てて、参加しますよ、と。落ちるかもしれないけれど、私が確信するに、それは、ついには、大統領選の論戦において、誰かが、正直な、まっすぐな論戦をするための、勝利の議論となるものだろう。

数年前、ジョージコーピッツ氏(ウッドローウィルソンセンター)が、アリスと私に、彼が編纂していた、IFIに関する本の中で、CBOについての章を書くようにと言ってきた。 アリスは彼女のCBO 創設の長官としての役割において広範に海外諸国の予算のエキスパートに名をはせていた。CBOは世界中で、最も、優れた、独立的財政機関と認められているのである。

彼女に続いた、ルディー・ペナーとロバート・ライシャワーとともに、アリスはCBOに二つの枢要となる役割を作った。一つは、もちろん、マクロ経済と既存のそして新たな政策のマクロ経済的な、そして予算上にもたらす結果を算定・測定、評価することである。

しかし相当な議会の反対にも関わらす、CBOはコスト見積以上のことをなした。それは事業プログラムの、効率ということと、配分の効果・影響ということを測定したことである。

彼女の書いた章、「ポリティックスと独立的アナリシス」(Restoreing Public Debt Sustainability) には いかに、ひとつの機関が、政治家に、彼らが聞きたくないことや、まだうまくいっていることについて、どう告げるかを書いている。 ほかの国では、もっとも民主的なところでも、CBOと同じ程度の独立性をもつ財政機関を造っているところは少ない。ましてことに今の政治環境においては、このような機関を持つことを当然とみることは、危険でさえある。

こうした党派性のない、技術的組織は、政策の会話(policy narrative)を、コントロールしたいものによって 脅かされている。ハンガリーにおけるIFI の創設の努力は、最初にジョージコーピッツによってなされたが、首相ビクトル・オーバン政権によって、最初の犠牲者となった。

US においては、CBO は、行政府の一つとして、ますます重要となり、パブリックの会話をコントロールしたい、大統領によって、より政治化された。2017年のOECDの会議においての基調講演で アリスは彼女の生涯の献身は、(principles of good governance) 良き統治という原則、国内でも、国外でも、政府が、政府による挑戦を受けているときにおいても、良き統治への彼女の献身を再確認した。

アリスはいつも、新たなしごとにかかることを求められた。幸運にも、彼女の、良き市民としてのコミットメントは、彼女の嫌気を克服した。数年前、すでに80代になって、彼女は、臨時に、ブルッキングスのヘルス・ポリシー・グループを指導することに同意した。それは彼女がやりたかったからではなく、これは重要だと彼女が考えたからである。

1990年代の終わりに、アリスはしぶしぶながら、有難くない役割、DCのコロンビア区の財政責任、マネージメント補助局(コントロール・ボード)の議長となった。キャロル・トンプソン コール、現在はVenture Philanthropy Partners のCEOがアリスがこの困難な仕事をうけることを納得させた。キャロルは、彼女に、ボードは、彼女の、名声と信用度が、DCの財政を管理下に置くのに必要な、安定性と資質を打ち立てるために、必要なのだと彼女に告げた。いったんその役割を引き受けたならば、アリスはのそのスキルと良き意思をつかって、DCを堅固な財政の道に乗せた。

私の気に入ったアリスの話は、Bo Cutter から教えられたものだが、クリントン政権の初めのころの時代、Bo(現在はルーズベルト・インスティテュート)は、ホワイトハウスのエコノミック・アドバイザーで、アリスはOMBの副ディレクターだった。

彼の前の人間と同様、クリントンは、彼ができること以上のことを選挙戦で約束していた。彼の場合、支出を増やし、税をカットすると公約していた。それは、財政的には正気の沙汰ではなかった。予算アドバイザーの早いころのミーティングで、クリントンは、財政の事実を並べられて、頭にきた。彼のスタッフは彼に、彼の約束を撤回することを強いた。アリスはこたえて、“でも大統領、あなたは大統領で、今や我々は決めなければならないんです。」  部屋を出るとき、アリスは、Boに、「この私の仕事のしごとに、最も適切な訓練は、母親であることです。」と言った。

もちろんこれはアリスについてのたくさんの話の一つでしかないが、アリスは、もっとも輝かしく優秀で、謙虚で、資質にみちた、政策形成者であり、アナリストであった。私は彼女と知り合えたという恩恵を持つことが出来た。

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更新日: 2019/07/08 -04:49 PM