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防潮堤建設:何を守っているのか。

気仙沼大島は津波8年後、計画した多くの防潮堤が完成した。
5月から2度目の訪問で、18か所中15か所の防潮堤を踏査した。
観察と限られた面接情報から、二つの問題点を挙げることが出来る。
1.景観上と保安上の問題。
 防潮堤は基本的に浜を削減し、陸からの「浜の景観」を壊した。特に
 高さが問題で、すべての防潮堤は、内側からは漁に出入りする船の姿もみることができない。また浜が見えないために、浜に出て行ったひと、子供たちを陸側から見ることは出来ない。いわば視界を遮られており、保安上、極めて危険な場所となったと言える。
2.環境変化と漁業への影響の問題。
 漁業の観点から言われていることとして重要と思われるのは、
 防潮堤のできた浜の沖では、わかめ、海藻、ホタテなど魚介類の収穫が
 減少した。原因として考えられるのは、防潮堤建設に使われた
 コンクリートから溶け出した貝毒が、海のプランクトンを殺し、海藻類に
 必要な栄養分が失われたことが考えられる。さらに、防潮堤の建設により、
 浜への海流の変化が起こり、魚が来なくなったとも言われる。

一方、防潮堤の建設された浜に住む世帯(まったく住む人がいない場合もあるが)にとっては、防潮堤が、安心をもたらしたと喜ばれている。

防潮堤建設は、今後も、防災上の主要な対策となると考えられるので、投資効果を含めて、公共事業の評価の課題として、議論されなければならない。県、市、環境団体、科学者、政策形成に関わる学会が、早急に取り組むべきである。

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更新日: 2019/08/28 -12:10 PM