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椿の島から 2


五年目の春  熊谷志緒

五年目の春  熊谷志緒

蕗の薹沈滞の世をたくましく
黄水仙強き絆の想ひ込め
落椿あれから五年の地蔵みち
春の星一つ一つに死者の霊
梅香る失へしもの忘れよと
     平成二十八年 三月

冬帽子かぶり直して八十路坂
桜紅葉尊徳像の学ぶ書に
海の風真面に受けて大根干す
牡蠣むきの名手の姉よ今何処
島住みの仕合せに酔ふ柚子長湯
身に沁むや仮設ゆるがす暴風雨
クルミ割る母の面影追ひながら
復興のままならぬ土地泡立草
北限の島柚子酒もて祝ぐ米寿
     平成二十七年 十月 十一月

本名熊谷すん子さん、昭和二年生まれ、 気仙沼大島の商家に嫁いで七十年、大津波で三代が 心血を注いで築いた資産すべてを失った。以後五年 仮設住宅で暮らす。俳人、民話語り部。

 

 

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更新日: 2016/04/22 -11:33 AM